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ブログ記事田所伸張の「希望の轍」

田所伸張の「希望の轍」

田所建築・秋の風物詩

投稿日時:2013/10/14(月) 16:46rss

今日は、秋ならではの漁法を紹介したいと思います。

狙うは、「鮎」

しかも子持ち。

まさにこの時期にしか取ることの出来ない魚です。

「鮎」といえば独特の友釣りが有名ですが、これは若い鮎・つまり卵を持つ前の釣り方法です。

それでは子持ち鮎をどのように捕まえるのか・・。

私共のなかでは、「なわばり」と呼ばれている方法を使います。

これがかなり独特で・・・。

おそらく、諸説は色々あるかと思いますので、私が昔から聞いている説を紹介します。(間違っているかもしれません)

まず川を遮るように堰き止め、なだらかな滝を造ります。これは鉄筋や竹を使っての人工的なものです。

基本的には準備OK。あとは投網により捕獲します。

鮎は秋になると産卵のため、群れになって川を下ります。

彼らは臆病であるため、前方に障害物や滝などがあると一旦停止し、通れるかどうかを確認します。

先鋒隊が少しずつ近づいて、ぐるぐると障害物の廻りを探り、よしとなれば一気に下っていくのです。

その間、ほかの魚たちは、当然、後ろに待機しています。そこに網を投げ入れ捕獲しようというのがこの「なわばり」です。

一見、簡単そうですが、これがなかなか上手くいかない。


















まずは滝の施工。川の流れに負けないよう鉄筋を打ち込み、竹などを縛り付けます。ちなみになだらかなRを描いているのは、

鮎がまた戻っていくように考えてのことで、竹を使うのはなるべく自然に見せるためのようです。

網が投げられるように浅瀬を造り、小砂利を敷き込みます。

滝があまり急ですと鮎が通った際に引きこまれてしまいますし、なだらかすぎると勝手に下ってしまいますので

微妙な調整が必要です。

そして天候。基本、鮎は鳥を恐れます。そのため、少し濁った水で且つ流れがそこそこ強い日。風が吹き水面が荒れているような

日がベストです。流れが強すぎれば網が届きませんし、どしゃ降りの時は待機してしますのです。

さらに9月~10月までの期間に限定される上、台風などが来れば終了です。

大漁も不漁も時の運。。

当社では、社長も含めこの「なわばり」を好きな者が多く、毎年行っている行事です。

ちなみに、この方法は、きちんと権利を持ち漁業組合の許可を受けて行う漁法です。



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